行政区画の改革は中央と地方関係の空間構造に関わっている。中国の経済体制の改革が深まっていくにつれ、新しい区画改革のうねりが盛り上がっている。本論文は、まず中国の行政区画の歴史沿革を簡単に述べる。次に、中国現在の行政区画体制の特徴を要約し、当面中国の行政区画改革の焦点問題を四つ指摘する。つまり、過多の管理層、不適切な省級レベルの行政区画、管理危機が現れている郷鎮政権、広く存在している「行政区経済」現象である。更に、強県拡権、撤併郷鎮、行政とりでの破りという当面中国の行政区画改革の態勢を分析する。最後は、当面中国行政区画改革の主な理論と見方をまとめ、評論する。それによって、本論文は「十一五」計画の要旨を結びつけ、中国経済社会発展の現状及び区画改革の実践に基づいて、①統治レベルを減らし、幅を調整し、機能を転換し、活力を増進し、効率を高め、区域の協力を促進するのは将来行政区画改革の主な方向であること;②増直分省,虚市強県、郷鎮自治、区域発展の総合的な計画などが将来行政区画改革の選択パターンであることを提案する。